ものづくりSTORY

ワミレスの“ものづくり”の歴史をたどり、

その背景から当時の苦労、そして製品誕生の喜びを皆さまに。

「梅」の秘めたる可能性に魅せられて
海洋深層水の可能性-コンデンスドシーウォーター 「梅」の秘めたる可能性に魅せられて ミネラルの可能性を追求−「コスミックミネラル」

「梅」の秘めたる可能性に魅せられて

ワミレスでは、ものづくりの原点「ミネラル」を中心に、自然の中に皮膚に有用な成分を探し求めてきました。中でも、万葉の昔より鑑賞用、食用として広く愛されてきた「梅」の効能に着目。その可能性を追求して梅の木全体に目を向け、梅の様々な部位から化粧品原料を開発。現在、自社で梅園の管理も行って います。今回は「ウメ根エキス」を中心に梅由来成分の開発の歩みを、研究開発の担当者とともに振り返ります。

「梅」開発のきっかけは

創業まもなく、梅が肌にも良いという話を聞き、興味をもったのがきっかけです。梅の果汁を使った化粧品の商品化を目指し、これが1986年発売の当社初の美容液となりました。その後、梅果汁の有用性向上を目指し、発酵学の第一人者であった柳田藤治先生(東京農業大学名誉教授・故人)の協力を得て、発酵の安定化などに取り組み、オリジナル原料「ウメ果汁発酵液」を開発(特許第2526362号)。現在の美容液においても、製品の軸となる成分です。

梅の木全体を

研究しようと思ったのは

「若枝の生長は目覚しい」という梅農家さんの話や、漢方には枝や樹皮、根などを用いたものが多いことからも「あらゆる部位について研究してみよう」という発想に発展しました。研究のために必要な枝や花、根の入手がなかなか難しく、最終的に自社で梅を栽培して研究を進めるという決断に至り、2005年に伊豆に自社梅園を開園しました。

開発はどのように

進められたのか?

まず、どの部位にどんな効果があるか探索し、絞り込んでいくことから始まります。抽出の方法、条件によっても、得られる有用性が変わり、安定した品質の確保も重要なので採取時期の影響も検討が必要です。 そこで、異なる品種の梅の木を育て、季節ごとに枝や葉、花や芽、根に至るまで、あらゆる部位の採取を行いました。そうして得られたものを、抽出条件を変え、ひとつ一つについて、細胞賦活やコラーゲン産生、抗酸化、メラニン産生抑制など、エイジングに関わる様々な効果の検証を積み重ねていきました。

目立った部位と効果は?

試験を実施したほとんどの項目について効果が見出されたのが「根」でした。当時、化粧品業界で肌のくすみや弾力低下の要因として注目を集めていた、糖化の抑制(メイラード反応阻害試験)についても高い効果を確認し、さらに、ハリや弾力に関わるタンパク質が過剰に分解されるのを抑える効果も確認され、年齢を感じさせるほうれい線やたるみに対するアプローチが期待されます。これらの研究成果は2011年の日本薬学会で発表し、特許も取得しています。(特許第4795475号)

梅の根の採取について

お聞かせください

採取時期の見極めや作業手順などのノウハウが蓄積され、当初に比べるとかなり作業性も向上しましたが、手仕事中心の地道な作業です。根についた土を水で洗い落とすのですが、ごしごしと擦ると皮を削ってしまうため、慎重な作業が必要になります。また、細い根を流してしまわないように気を配っています。

最後に

オリジナル原料はワミレス製品の鍵を握る重要な成分ですので、原料を製造するたびにそれぞれに期待される効果の確認試験を行っています。製造、試験回数が多くなるほど愛用者が増えているということですから、引き締まる思いです。 これからも、多くのご愛用者の皆さまに、梅がもたらす恵みをご自身の肌で実感していただきたいと思います。